官公庁で事務職として働く吃音者「加藤さん(仮名)」へのインタビュー

脳科学で吃音を治されたあの「吃音モンキーさんのサイト」です。 どもりを改善するのに有益な情報がたくさんあります。 吃音をどうにかしたい!って方はここらへんの記事が参考になります。 ↓記事はここから↓

吃音者の方へのアンケートを元にした集計です。実際に吃音者の方が働かれているからといって、吃音者にとって最適な職場とは限りませんが参考にしてください。なお、業種はもちろん、職種や吃音の重度によっても検索できます。

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番号 155
業種 官公庁
職種 事務職
具体的仕事 官公庁であるため、ほぼ毎年のように異動があり、様々な仕事を経験した。具体的には、議会担当、公有財産の売却、金融機関の検査、地域経済状況の調査、国際会議の仕切りなど。今年(2006年)6月からは、海外勤務の予定。
就職活動時の吃音 ふつう
現在の吃音 ふつう
Q2 吃症状について説明など 電話や少人数での会話であれば、ほとんど吃らない(実際には多少、ひっかかってはいるのだがあまり気にしないでいられる)。雑談であっても、緊張する場面(就職面接や上司への報告など)でも少人数でさえあれば大丈夫なので、就職面接ではあまり苦労はしなかった。/ただし、大勢の前だとプレゼンや研究発表ばかりでなく、言友会における自己紹介程度でも(自分では緊張している気はないのだが)吃ってしまう。
就職活動の苦労 あまり苦労しなかった
Q3 就職活動についての説明等 学生時代が長く26歳で就職活動を行ったため、最初から公務員一本に絞っていた。公務員試験はペーパーテストの後「官庁訪問」と呼ばれる面接で採用が決まるのだが、中央官庁の場合は面接というよりも「職員と話をする」という雰囲気であるため、「少人数であれば吃らない」という自分の吃音症状がうまく働いて、(第一希望ではないが)就職することが出来た。一連の就職活動の中で一番吃ったのが、内々定の後の同期同士の自己紹介の場だったことは良く覚えている。
仕事に就いてからの吃音による苦労 あまり苦労しなかった
Q4 仕事に就いてからの苦労の説明 まだポストが低いため、大勢の人の前で話すことは少なく、あまり吃らずに仕事はこなせている。ただ、職場の人間には「吃る」ことはバレバレであるが。職場がかなり忙しく、また、良くも悪くも人間関係が濃密になりやすい環境であるため、意識的にではないが「嫌われない自分」を目指しており、おおむね成功しているように思える。
感想・アドバイス等 職場の雰囲気は、一般の人が「公務員」に抱くイメージとは異なり、体育会系である。「打って出る」や「向かい傷」、「気合い」という言葉が飛び交い、「誰も自分の前に立って庇ってくれることは無いが、後押しであればいくらでもしてくれる」、「積極的に動いた結果での失敗であればいくらでもカバーしてくれる」というありがたい環境の中で、かなり自分勝手に仕事をさせてもらえるので今の職場は気に入っている。若い人へのアドバイスであるが、「喋らなくても良い仕事」は確かに存在しないが、「喋ること」の上手い・下手が評価に影響する仕事とそうでない仕事というのは確実に存在する。「あまり喋らなくて良いと思い、工場勤務を希望したが朝の『安全唱和』で苦労している」という話を聞くことがあるが、「安全唱和」の時に吃ってもそれが仕事の評価に直結することは少ないだろう。はっきり言ってしまうと、そのような職種では吃音でクビになるということはなく、(羞恥心さえ捨てれば)生活の糧を得るという意味では安泰だと思う。逆に、「吃音が直接、評価・失敗に結びつく仕事」はやめておいた方が良いと思う。例えば、ホテルマンやデパートの店員などは厳しいのではないか。客はホテルやデパートの雰囲気を楽しみに来ているのあって、(それをぶち壊しにする可能性のある)吃音者は、やはりふさわしくないのではないか。
記入年月日 2006/4/12

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